【ポンコツ看護師】
急性期医療を緩和ケアを経験してみて考えていること
どうも、こんにちは。
所詮かねこなんでと言われてもちょっと興味をくれると嬉しいです!
今回は、
ICUや周術期などの看護の花形と、
死を背景にしながらも、病気とともに生活を歩む緩和ケア領域を経験したことから学んだ必要な知識について考察していきます。
共感や、コメントがあればぜひお願いします!
はじめに
3行要点:どんなエピソード?
・急性期におけるフィジカルアセスメントの強み
・緩和ケアにおける病態に寄り添った、苦痛緩和へのアプローチの強み
・表裏一体であり、おのずと双方向で役に立つ知識である
少し長くなりますが、お付き合いください。
【急性期と緩和ケアの経験して得られたこと】
結論からお伝えすると、
患者様のニーズを満たすためには、どちらの知識も非常に役にたちます
おれは、大学病院の混合病棟の中で急性期から緩和ケアを経験しました(ひと月だけICUの配属もあったりして)。
在宅看護に行き、今では地元の総合病院で消化器外科→コロナ病棟→緩和ケア病棟と経験しました。
そのため、人工呼吸器や周術期、化学療法の学習から
緩和ケア領域の学習と経験をさせてもらいました。
まず急性期ではどのようなことが学べるか?
消化器・呼吸器・循環器などそれぞれの部門はありますが、
・臓器の障害からくる症状と治療法
・手術に関連する身体的な全身の管理
・病気と抱える不安定な気持ちの整理
と大きく分けられる思います。
ICUなどでは、さらにディープな全身の管理や
あまりにも突然訪れた出来事に、本人や家族に寄り添うことも重要になります。
おれが先輩がたから教わり、今も大切にしていることが
フィジカルアセスメントです
採血データや画像データに関わらず、自分の5感を駆使して体調を評価する技術です。
「今何が起きているか」を
観て、触れて、聞いて、嗅いで、迅速に評価していきます。
急激な体調の変化が起こり得る急性期領域では、「今何が起きているか」を評価できると自分も安心だし、患者様の安心にもつながります。
緩和ケアにおける醍醐味と、求められていることは
・患者様の苦痛を取り除くこと
・「最期の時を迎えるまで病気とともに生きる」を支えること
になります。
患者様が感じている苦痛には、
痛み・息苦しさ・だるさ・病気であることそのもの
なによりも、今まで当たり前だった日常を手放すこと
の苦痛は耐えがたいものです。
そんな中でも時間は過ぎていくため、
お薬や、家族の支援、介護サービスを駆使して、
病気とともに生きることを再構築していきます。
それぞれの領域で得られた知識は双方で役に立ちます。
急性期で鍛えられた症状への対応や、フィジカルアセスメントは
緩和ケア領域でも、病気とともに生きる体と症状を考えられ、今起こっている苦痛に対して患者様の表出以外にもアセスメントができるにつながります。
緩和ケアで鍛えられた苦痛の緩和は、
急性期領域でも、痛みを抱えながら回復に向かう体から苦痛の緩和や
病気になったばかりの心に、せわしない病棟の雰囲気の中でも
自分だけがゆっくりとした雰囲気で患者様に寄り添うことができます。
看護ってもろに対人サービスだから、
いろんな角度から人を看る・見る・観る・診る・視るための技術が大切です。
急性期領域・緩和ケア領域など医療知識にとどまらず、自分の趣味や興味、価値観のすべてを
駆使することで、安心して心を開示してくれる看護師になれるのだと考え、日々奮闘しています。
ここまで読んでくれてあとんす